四川一貫は、辛くない料理もとてもおいしい。夜のメニューには、八宝菜や青菜の炒め、酢豚、鶏や豚肉、えびのから揚げなど、辛くないメニューが並ぶ。
昼でも、この五目そば(五色麺)や広東麺、中華丼、炒飯などがあるが、四川一貫のスープの味を楽しみたいなら、五目そばが一番。透き通ったスープは優しい塩味、そこに、豚肉、鶏肉、えび、うずらの卵、白菜、にんじん、ねぎ、たけのこ、いんげんという豪華な具材、そして細麺である。
スープを一口飲めば、豚げんこつから取ったとはいえ、いわゆる豚骨ラーメンのスープとは、まったくベクトルが違って、野性味などない。そこに具材のうまみが溶けだして、何とも言えない味わいに。特に、蒸し鶏がポイントで、そばが、テーブルに供されたら、これを一度、スープに沈めるのである。そうすることで、鶏肉の味わいがスープに移るとともに、鶏肉もスープを含んでジューシーになる。だから、最後半で、これは食べることにしている。
今日も完璧な味わいだった。これ、ご飯を入れてもうまいと思うよ。今度、頼んでみようかしら。