数年前に、評論家の伊藤章良さんが、四川一貫のことを「台湾経由の四川料理」とコメントしていた。まだ、親父さんが、元気だったころのように思う。四川一貫を取材して、その時に、親父さんの経歴について伺ったそうだが、台北の有名料理店で、四川一貫とそっくりな料理が出てきたことの合点がいったとか。
でも坦々麺は、四川一貫を始める時に考えたオリジナルメニューだと、親父さんが言ってた。看板メニューの一つであり、にんにくが効いたひき肉とキャベツが入ったあんとすっきりスープ、良い意味で主張をしない麺があいまって中毒性を生んでいる。全粒粉ではいけないのである。