北海道からの帰り、羽田から京急で浅草へ直行。彼女と落ち合い、久しぶりの並木薮へ。店は改装されてきれいになっていたが、働く人の姿やメニューは昔と変わらず。
ビールに板わさ、そして酒を少々のみ、鴨なんばんそばを頼む。東京にしては、すっきりしたツユに、鴨のモモ、ムネ、そしてツクネが入る。どれも噛み締める度に肉を感じられ、野性味が溢れている。鴨の出汁をまとった太めの白ネギはシャキシャキ。それらの具をかき分け、蕎麦をたぐる。一口すすり、出汁を飲む。そこに酒を含めば、至福の時が訪れること、間違いなしである。