仕事帰りに彼女と千歳烏山で待ち合わせて、さて、どこに行こうかと。駅北口の裏路地に『吉田類の酒場放浪記』で紹介された店があったような、と、向かってみる。
鳥誠。のれんの向こうはすりガラスで店内は見えず。何となく賑わっている雰囲気が伝わってくるのだが、さて。恐る恐るのれんをくぐり、ドアを開けると、地元の常連さんらしき皆さんと人懐こそうなおじさんが盛り上がっている。このおじさんがマスターらしい。そして、ママさん。
テーブル席に促されて着席し、まずビール。今日は、瓶ビールが売り切れたということで、生を注文し、壁にずらっと書かれたメニューを見る。カウンターには、おかずは数品。その中の一品に目が止まる。茹でいかにポテトサラダの詰め物、まず、それと、番組でも紹介されていたぎょうざをお願いする。ほどなくいか登場。そのままでもいいが、醤油を少し付けてもおいしいよと、料理担当のママさん。うん、うまい。見たままの味。酸味の効いたポテトサラダが、いいね。
料理を待っているとマスターが、「うちは焼鳥屋だから、焼き鳥も食べてよ。盛り合わせで、いい?」というので、お願いする。数分で、ぎょうざより先に焼鳥がやってきた。レバー、はつ、皮など5本。濃いめのだが、すっきりとしたたれが存在感あり。そして、ぎょうざ。大ぶりで下味がしっかりと付いているので酢だけで十分うまい。ハイボールを飲みながら、ぼちぼち〆に行こうかと。
黒板を見ると、「芸州 小肌巻き」との文字。何だかよく分からないが、小肌であることは間違いなさそうだし、恐らく酢で〆てあるのだろうと予想して注文。すると、予想どおり、小肌で何かを巻いた料理が出てきた。何だ? 食べてみると、これが、ねぎ。醤油にわさびで食べるのだが、これが、うまい。今日最大のヒット。
お客さんはほぼ常連さんみたいだが、今日は、私たちも含めて初めてという人もぼちぼちと。煮魚やハンバーグなんてのもあって、単身者は重宝するかも。居心地もいいし、メニューも豊富、また来たい。