2022年11月2日水曜日

横浜中華街「桃源邨」で、これまで見たことのあるものに比べて、色が淡く、味わいも優しい上海蟹、柔らかく煮込まれたヒラメに高菜の酸味が心地いい白身魚と高菜辛味煮など


 横浜アリーナから中華街に移動し、早目の夕食。ウロウロしたのだが、結局数回行ったことのある桃源邨へたどり着く。時間が早かったこともあり、すんなりと入店し、メニューを眺めたのだが、以前と趣が違うような。


 とりあえず、青島ビールのプレミアムと、おすすめだという油麦菜(ロメインレタスみたいなやつ)と木の実の炒めを注文。料理の邪魔をしない軽い飲み口のビール、青菜の炒めもあっさりで、うちらの口に合う。うまい。

 
 続いて、旬の上海蟹は、今が食べごろというオスの「生」を注文。ていねいにさばいてくれた、甲羅の身とみそが、まず供される。これまで見たことのある上海蟹に比べて、色が淡く、味わいも優しい。これでも紹興酒に漬けているとのこと。色が濃いのは醤油を入れるからだって。爪の身も、いいわ。ここで五年ものの紹興酒を注文。合うね。甲羅に少し注ぎ、身をこそげて、ちびちびと。これも、いい。

 
 他は何がおすすめですかと聞くと、白身魚と高菜辛味煮はどうですかと。今日は、ヒラメだとのこと。それではと、お願いし、しばし待つ。すると土鍋に入った、それが登場。グツグツ煮立っていて熱々、そして辛いので気を付けて、とのこと。小皿に取り分け、ヒラメを一口。柔らかく煮込まれた魚に高菜の酸味が心地いい。花椒の香りと痺れ、そして、唐辛子の辛さ。確かに辛いが、これは、いい。きゅっと、紹興酒を口に含んで、香りと味を楽しむ。鍋の下に隠れているもやしが、またうまし。


 そろそろお腹もいっぱいになってきた。〆には、日本の素麺みたいだという麺線を使用した大腸麺線。パクチーは平気ですかと言うので、むしろたっぷりでと注文。器から溢れんばかりの線麺。かつお出汁の効いた、これまたあっさりしたスープに、ほっそい麺。素麺っぽくもあるが、皿うどんの麺があんを吸って柔らかくなったやつのようでもある。具には、ホルモン、あさり、辛いタレを少しつけながら楽しむ。黒酢も好みでと言うので、ちょいかけしたところ、これはウスターソース。まさに、皿うどんの味わいだが、劇的に変化するのだ、最後の方に、ちょこっとがおすすめ。


 デザートには、アフォガード。こちらでは、コーヒーではなく、紹興酒で煮込んだいちじくソースがけ。これが、また最高だけど、アルコールがかなり効いているので、要注意。
 お土産に、今日作りたてだという、中華ちまきを購入し、店を後にするも、そのちまきを忘れ採りに戻るというオチまで付いて、なかなかに楽しかった。