2021年3月22日月曜日

最上の調理と明るい接客で常連客を魅了も昨年末に閉店、神田須田町「とんまん万平」で食べた上ヒレカツ、上ロース、メンチカツ、ハンバーグ、カキフライ、カキバター、幻のメニュー・カニサラダ


 今日、昼食を食べに、神田須田町のトプカに行った帰り道、とんかつ万平の様子をうかがいに。ちょうど、彼女と、三月末でカキのシーズンが終了したら、お店に行こうねと話していたのだ。が、営業時間内なのに、のれんが掛かっていない。うーん、心配になって、検索してみたら、昨年末で閉店したのだとか。オーマイガッシュ!


 万平のとんかつ(一番上が、上ヒレ、その下が上ロース)は、とにかく衣が薄くて軽い仕上がり、そして、一口噛みしめると、中からふんわりとした肉の香りと適度な肉汁が口の中に広がるのよ。ソースもいいけど、醤油もお勧め。


 メンチカツは豚肉100%。コロッと丸く成型されたいでたちが可愛らしいけど、気を付けないと火傷必至なほどに、ほくほく。


 そして、根強いファンが多いのが、こちらも豚肉100%のハンバーグ。フライパンで焼きオーブンで火を通し、仕上げに溶き卵で包み込む。酸味の効いたソースにはみりんも入っていて極めて和な味わい。私も二回に一度は、これだったかな。


 もともとメニューにあったのだが、数年前に、テレビや雑誌で取り上げられることが多くなり、店を行列のできる店へと押し上げたのが、10~3月までの季節限定メニュー、カキフライとカキバター。ふっくら揚げられたカキフライをレモンと醤油で食べるのが、好きでね。カキバターは、バターと醤油の焦げた風味に食欲がそそられる。ただ、ほんとすごい行列ができるようになったので、ここ最近は、万平に行くのは、4~9月になってたね。
この他にも、普通のヒレ、ロース、ちょっと小ぶりのとんかつもあって、それぞれを楽しむお客さんがいたな。
 そして忘れちゃならないのが、ふっくら炊きあげられたご飯、白みそを使った甘めの味噌汁、白菜の漬物。漬物は仕込みが大変だったとかで、最近ではキャベツの浅漬けだったけど、あの白菜漬けは絶品だった。
 いつの間にかメニューから消えてしまったけど、けっこう豪華なカニサラダもあったのよね。懐かしい。
 閉店は、ほんとうに残念でならないが、先代が創業してから70年、今の店主になってから50年、お疲れさまでした。寡黙に料理する夫、明るい接客の妻(時折、突っ込んでくれて、それが、ほんと癒された)のまさに二人三脚は、素晴らしかった。
 ありがとうございました。