四川一貫の先代は、戦後、神保町の老舗中華料理店で修業を積み、五〇歳を迎える直前、病気の妻に開業した姿をみせたいと、単身台湾へ。四川一貫の味の原点である「樺慶川菜」で働きながら、他店でも食べ歩き、帰国後に、神田錦町に店を構えた。
そのとき、名物料理の一つにしようと考案したのが、ひき肉とキャベツのあんが掛かった辛い担々麺。本人は、辛いものが苦手だったというのは、ほんとの話。
今日みたいな日には、辛くて温かい担々麺がぴったり。見た目ほど辛くはないし、辛さを抑えてもくれる。まずは、デフォルトで、どうぞ。