2016年5月3日火曜日

胃と脳を刺激する味


 野暮用で、千歳烏山に。ちょうど昼どきでもあったので、以前に一回だけ来たことのある、萬来軒におじゃまする。12時の開店時に、ほぼ満席。と言っても、ここは基本的に相席をさせないので、窮屈な感じはない。
 今日は、麺を食べようと、私は、麻辣牛肉麺。 


 彼女は、ねぎととりの麺。塩味。もう鶏スープ全開の超あっさり塩味。こういうシンプルなスープって、腕が問われるもの。まず、塩系で店の実力を見てみるのもいいかもね。ごま油の効いたねぎと蒸し鶏はスープの味を邪魔することなく、かつ、アクセントとなっていて良い。


 そして、麻辣牛肉麺。牛肉とアキレス腱の煮込みのスープ麺。まずは、スープを一口。辣油で覆われたスープは激熱、そして、そうとう唐辛子が効いている。辛いスープ自体例の鶏スープだろうか、あっさり追って花椒の香りが鼻に抜ける。良いね。細い縮れ麺は、こしがあって、ここのスープによく合っている。最後までだれないし、好き。そう言えば、前回食べた汁なし坦々麺も同じ麺だったと思うが、スープやタレをしっかりと纏う麺だね。
 具は、柔らかい牛肉とぷるぷるのアキレス腱、そして、ごぼう、干ししいたけ。ごぼうの土臭さ、しいたけのうまみが、この麺の完成度をそうとう高めている。あと、ねぎかと思って食べたら、葉にんにく。こりゃ、いいわ。
 食感の軽さも好み。麺も具も多いと思ったが、食べ終えた時の腹8分目感が、その証。おいしゅうござんした。ごちそうさま


 さて、店の看板と店外に出された黒板は、こんな感じ。入りにくさ満点だが、勇気を出して、ドアを開けるべき。メニューを開いたら魅力的な食材と調理法が脳を刺激すること間違いなし。