2020年6月15日月曜日

千歳烏山「38食堂」で、やはりライブに替わるものなし、とってもお値打ちでぜいたくなお任せコース。デザートには、玉ねぎのソースだってよ


 午後、彼女から「夕食は、久しぶりに38食堂に行かない?」との連絡が。千歳烏山のビストロ38食堂はコロナの影響で休業~テイクアウト、ランチ営業を経て、今月初めから席数を絞り原則予約でのディナーを再開。当面は、お任せコースだけだという。
 いつもアラカルトでお願いしていたのだが、味は信頼できるし、たまにはコースもねということで、電話してみると、2人なら席を用意できるとのこと。予約して、勤め帰りに、店を訪れる。
 
 店の一番奥にある4人掛けテーブルに案内され、対角線上に座る。暑かったので、泡を注文。アルザスの辛口だが香りのあるやつね。キリっと冷えていて、うまい。
 まず、前菜盛り合わせ(焼き葉ブロッコリーとカカオのクッキー、白いビーツとブルーチーズ、壬生菜のケークサレ)。続いて、パテ・ド・カンパーニュ。ここから白ワインにチェンジ。ARBOISのシャルドネで、この後に続く、魚、肉まで、十分楽しめるとのこと。すっと鼻に抜けるさわやかな香りとは裏腹、シャープなんだけど、りんごのようなかるい甘みも感じる。好みです。
 で、このパテに添えられているのが、甘いいちじくと玉ねぎのコンフィチュール、酸味と塩気のズッキーニのサラダ。それぞれをパテと共に食べるのだが、甘さとしょっぱさのコントラストがたまりません。
 
 魚は、鮎のコンフィ。頭や骨まで柔らかく仕上げられていて、これに、メロンのピクルス、パセリのソースを合わせる。ふんわりとした鮎、最高。人生ナンバーワン鮎だね。
 肉料理は、鴨肉のロースト、ハイビスカスのソース。皮までうまいベビーコーンや赤かぶのソテーが添えられているのだが、このバランスもいい。白ワインを残しつつ、赤ワインを二種類。すっきりしたCREALTOと、肉のうまみを引き出すタンニンが豊富なAK400.これらを交互に合わせる。途中、白も交えて、家じゃ、こういう飲み方できないもんね。
 
 そして、デザートなのだが、これが、また凄かった。玉ねぎのソースの上に、山椒の入ったホワイトチョコレート、そして、生姜の効いたメレンゲ。初めての組み合わせ。それぞれが個性的なんだけど、けんかしない。白ワインを残しておいて良かった~。
 と言いつつ、デザートをほんの少し残して、蒸留酒をお願いした。千葉のMITOSAYAの山椒フレーバーのジンと、産地は失念したがスコッチ。MITOSAYAのジンはとても希少、山椒の香りがふわっと来る。そして、スコッチ。むっちゃシャープ。一口含んで後で炭酸も一口。口の中でハイボールを作るのだが、炭酸を含むことでスコッチの味わいが一気にまろやかになる。おもしろいわ。
 
 食事や飲み物の提供時に、お店の人にいろいろ教えてもらったり、こちらも感想を述べたりと、約3時間、とても楽しくおいしい時間を過ごすことができた。こんなディナー、久しぶり。家飲み、音飲み(やったことないけど)、デリバリーもいいのだが、やはり、ライブに替わるものはないね。
 西新宿の超マニアックなバーの情報も聞けたし、値打ち感がハンパなかった。